骨盤ベルトでは痩せません

本日は産後の骨盤ベルトの是非についてお伝えします。

骨盤ベルト

お客様にも初回によく

「産後いつまで着けていればいいですか?」
「着けずにに過ごしてしまったけど大丈夫ですか?」

と、質問されるので、
整体師としての見解をお伝えします。

もちろん色々なご意見あるかと存じますので
ひとつの参考としていただけたら幸いです。

骨盤ベルトが必要なパターン

まず必要か不要かという点でいうと
痛みがある場合は有効だと考えています

あくまでサポートなので筋肉の代わりなのです。

ですので、支えてあげることで
痛みが軽減するのであれば

それでしっかり支えて休ませてあげて
回復を促したり、痛みが出ないようにしてあげたり
という目的で使っていくのは大切です。

痩せる目的で使うのは危険

ただ目的が痩せるためだったり
骨盤を整えるためだったりに使うのは
「ちょっと危ないな」と考えています。

なぜかと言うと骨盤ベルトで仮に痩せた場合、

それは筋肉を補助していた結果として
筋肉量が落ちてしまってる可能性があるのです。

筋肉は脂肪より重たいので、筋肉量が減ると
体重も落ちやすい
です。

とくに「体重が落ちたのに体型は変わらない」
という場合、筋肉が落ちている可能性が高いです。

ただでさえ妊娠、出産、産後で筋力は落ちていきます。
(アスリートでさえかなり筋力低下すると言われています)

筋肉量が落ちると基礎代謝も減るので
痩せにくくなるのです。

危険ですよね(笑)

「2人目、3人目は痩せにくい」の理由

二人目は痩せにくい理由

例えば1人目出産後、ベルトを締めていて痩せた。

つまり、体重が落ちた=筋肉量が落ちた。
ということだとすると、

その後また第2子出産後

基礎代謝が落ちてしまっているので
なかなか痩せにくい
という事態になります。

骨盤が歪んだまま固まってしまう?

整体師の中には、
骨盤が歪んだ状態でつけるとそのまま固まってしまう
なんていう意見をいう方もいましたけれども、

個人的にはそこはあまり気にしていません。

それよりも私がおすすめしない理由は
使い方を誤ると必要以上の
腹圧がかかってしまう事
です。

的確なサポート力で支えるぐらいだったら
問題ありません。

締め付けはNG

ただ、中には痩せようと思うあまり
骨盤を閉めればいいと思って
ぎゅーっと締めてしまう方もいます。

それは本当にお勧めしません!

骨盤底筋と腹筋、背筋、横隔膜は一つの
風船のようにユニットになってます。

その風船が骨盤の中にピッタリと
収まってるとイメージしてください。

風船って表面から圧をかけると
中の空気が圧のかかってない方に逃げますよね。

締め付けはNG


骨盤ベルトやコルセットなどで
横からの圧力をかけると
上下に圧が逃げます。

すると横隔膜や骨盤底筋に圧をかけてしまいます。

妊娠中頑張り続けてきた骨盤底筋に
余計な負担がかかってしまいます。

骨盤底筋に負担がかかるとどうなるのかは
常々お伝えしてきていますが、

・尿漏れの助長
・ポッコリお腹を促す
・姿勢悪化(猫背、O脚)
・将来的に膝痛、尿漏れ、子宮脱を引き起こす要因に

など…ですかね。

こちらの記事に骨盤底筋の役割やトレーニング方法を書いています↓

産後に絶対やった方がいいエクササイズ

とくに骨盤底筋がしっかり使えていない状態で
安易に使うのはやめておいた方が良い、と
私は考えています。

まとめ

以上が私の骨盤ベルトに対する見解です。

・痛みがある場合は有効
・あくまで筋肉のサポート
・絞めつけ過ぎない
・痩せた結果痩せにくくなるかも

痩せるかもしれないけど体脂肪ではなくて
筋肉が落ちてしまってる可能性がある
ということを認識しておくと良いですね。

あくまでサポートなので
痛みがなければ自分のインナーマッスルを
しっかりつけていくことの方が
大事だと考えています。

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