産後の腱鞘炎
産後、赤ちゃんの抱っこなどで
腱鞘炎になってしまうママも多いです。
予防のポイントと実際なってしまった時の
対処法をお伝えしていきます。
予防改善は「手を使わない事」
無茶言うなって話ですよね(笑)
なるべく手を使わずに生活、って
ストレスでしかない。
これ、「手を使わない」という表現が
ちょっと不親切なんですよ(^-^;
(実際にそういうアドバイスをされることもありますが…)
私は、
「手の関節に負担をかけないように」
もしくはもう少しくだいて
「なるべく腕や背中を使うように」と
お伝えしています。
関節に負担をかけないというのは
専門的でちょっとイメージしにくいかもしれませんが
具体的には手の関節より先(つまり手のひら)に
負担(重さ)をかけないということです。
要は手のひらだけで赤ちゃんの重さを受け止めない。
ということです。
手に負担をかけないポイント
そこで、手の関節に負担をかけないために
できるポイントをまとめました。
①赤ちゃんの体重は手のひらではなく腕で受け止める
前述のとおり、手のひらだけで体重を支えると
手関節に負担がかかります。
手関節に負担がかかるという事は、
腕の筋肉(指先までつながる細長い筋肉)に
過度の緊張を促すということです。
腕の筋肉の緊張が、
結果的に腱鞘炎を引き起こす原因になります。
抱っこの時は手のひらではなく
腕(前腕部)で赤ちゃんを支えましょう。
②背中の筋肉を使うための「姿勢」
小さい筋肉より大きい筋肉のほうが
出せる力は大きくなります。
腕先の細い筋肉だけで支えるより、
上腕や肩、背中の比較的大きい筋肉を
使った方が負担が減らせるのです。
上腕の筋肉は、赤ちゃんを手のひらでなく
腕先に乗せることで発動しますが、
背中の筋肉は「ある状態」だと使えません。
その状態は、いわゆる「猫背」です。
猫背状態では背中の筋肉は引っ張られて
非常に力が入れにくくなっています。
そこで、抱っこの時にも
なるべく背中を意識して腕をひき、
胸を開くような姿勢をとることがおすすめです。
抱っこの前に軽く肩回しなどして
姿勢をリセットできると理想的ですね。
まあ実際そんな余裕はないことがほとんどですけどね(^-^;
③抱っこの時は脇を絞めて密着させる
重たいものを持つ時は、
身体から離れれば離れるほど
体への負担が何倍にもなります。
これは手の負担というよりも
体全体の負担を軽減する意味でもあるのですが、
背中の筋肉を使う観点からも、
意識できると結果的に手の保護につながります。
実際に腱鞘炎になってしまったら…
上記のポイントは、予防がメインですが、
実際に手首に痛みが出てしまった時の簡単な対処法として
固定があります。
サポーターなどで手首が必要以上に
動かないようにするものですが、
手っ取り早いのは夜寝る時に
副木に代わるもの(定規など)を包帯で巻いて
手首を固定してしまうという方法です。
雑誌(ananくらいの厚み)を
手に巻いて紐かテープで固定する手もあります。
私の経験談ですが、この方法で
軽い腱鞘炎なら一晩で治まりました。
熱感がある場合は冷やすようにしましょう。
もちろん悪化を防ぐためにも
予防法も意識することが大事です。
それでも痛みがなかなか収まらない、
痺れが続くなど症状が長引くようでしたら
病院(整形外科)受診を考えましょう。
本日もお読みいただきありがとうございました^^
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