妊娠中の腰痛は、多くの妊婦さんが経験する辛い症状ですね。
妊娠中の腰痛にはマタニティコースをお勧めしています。
こちらの記事では腰痛の原因と対策についてお伝えいたします。(2023年5月再編集中)
妊娠中の腰痛の原因とは?
妊娠による体の変化
妊娠すると、身体の使い方(動き方)に
無意識に変化がおこります。
それは後述する子宮の成長や
ホルモンの影響であったりするのですが、
子宮が物理的に大きくなってきてからだけではなく、
かなり初期の段階からみられます。
不思議なのですが、私自身、
妊娠初期からインナーマッスルの使いづらさを実感しました。
妊娠初期から身体は無意識に
赤ちゃんを守る動きをしているとも言えますが、
それが母体にとっては
腰痛の原因になることもあるというわけです。
子宮の成長と腰への負担
もちろん、子宮が物理的におおきくなれば、
その重みはダイレクトに腰への負担となります。
腹腔内を圧迫し、
インナーマッスルの動きも妨げてしまいますので、
筋肉のバランスが悪くなります。
腰部の筋肉への負担が増加するということです。
ホルモンの影響
大きな原因となるのがホルモンの影響です。
妊娠中は初期から「リラキシン」と呼ばれる
靭帯を緩ませるホルモンが出ています。
靭帯は筋肉と一緒に骨と骨を繋いで関節を構成しています。
靭帯が緩むと、その分筋肉への負担が増大します。
筋肉に疲労物質が溜まりやすくなります。
血流も悪くなり、疲労物質をうまく代謝できずに悪循環に陥ります。
溜まった疲労物質を排泄できないでいると
筋肉は「休んで」という信号を脳へ送り、
その結果「痛み」として現れます。
妊娠中の腰痛の症状と特徴
腰痛の種類(局所的な痛み、広範囲の痛みなど)
局所的に痛む
腰の下の方やお尻、足の付け根の一部が局所的に痛む場合、
そこへ付着する筋肉・靭帯に集中的に負担がかかっていることが考えられます。
偏った姿勢や体の使い方で筋肉のバランスが悪くなっている状態です。
とくに妊娠中は仙腸関節(骨盤後方にある関節)に負担がかかりやすいので、
お尻の筋肉が疲弊していることが多いです。
腰全体が痛む
なんとなく背中から腰にかけて痛む場合、
比較的筋肉のバランスは良い方なのかと思われますが、
それ以上に負担が勝っているという可能性が高いです。
座りっぱなし、立ちっぱなしなど、長時間同一姿勢であったり、
腰に負担のかかる姿勢(例えば中腰、上のお子さんの抱っこなど)の頻度が多いなど。
妊娠中の腰痛の予防方法
適切な姿勢の保持
とくに局所的に痛むという方は、立姿勢や座り姿勢を見直して、
局所に負担のかかる姿勢を取っていないか確認してみる事が大切です。
ただし、前述したように妊娠中はそもそも筋肉への負担が大きい時期。
腰を支えるためのクッションやサポートアイテムの活用も視野にいれるといいですね。
適度な運動やストレッチ
そうはいっても、日常生活を送る上では
負担のかかる姿勢をとらなければならなかったり、
長時間同じ姿勢をとらなければならなかったりしますよね。
どうしてもかかってしまう負担、に対しては、
ストレッチなど、身体を動かすことでリセットして予防していきましょう。
妊娠中の腰痛の緩和方法
腰痛が出てしまってからも、予防同様に姿勢の改善と運動はおススメですが、
ぎっくり腰や、痛くて動くのもつらいという時には無理せず休みましょう。
痛みは大切な信号です。
温熱療法の活用
通常、温めることは痛みの緩和につながりますが、
ぎっくり腰等で炎症が起きている場合や妊娠高血圧などのトラブルを抱えた方は
温めると悪化する場合がありますので注意が必要です。
トラブル等なく、ぎっくり腰でもなさそうな場合は温めると気持ちがいいと思いますしおすすめです。
カイロやレンジで温めるホットパックなど、今はドラッグストアでも充実していますよね。
※低温やけどには注意しましょう。
マッサージやストレッチの効果
マッサージでほぐしたり、ストレッチで筋肉をゆるめてあげることも効果的です。
腰が痛い場合でも、お尻から膝裏にかけても固くなっていることが多いので、
腰だけではなく、お尻、太もも、膝裏、ふくらはぎなども緩めてあげるように
アプローチしましょう。
妊娠中の腰痛に効果的なエクササイズ
ヨガのポーズにある「猫のポーズ」の動きが妊娠中もできておすすめです。
腰痛が慢性化した場合の対処法
上記の対処法などをとってみても痛みが改善しない、
むしろひどくなっていく、という場合には筋肉だけではなく他の原因も考えられるため、
担当の医師に相談しましょう。
もちろん、対処法を講じる前にも気軽に相談することが理想です。
出産後の腰痛への対策
出産後も基本的な対策は妊娠中同様、
姿勢の改善や運動・ストレッチなのですが、
妊娠中にはできなかった運動やマッサージができるようにもなりますので、
アプローチの幅はひろがります。
産後の腰痛について記事を書いたら紹介しますね。
本日もお読みいただきありがとうございました^^
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